滝和也

パッションの滝和也のレビュー・感想・評価

パッション(2012年製作の映画)
3.0
いつも同じことをする
ことが、良い事とは
限らない…。

安定のデ・パルマです…。
ハズレの方でした。私には。
酷評しますので好きな方、
見ないで下さい…。

泥女上司vsドロ女の嫉妬劇。クソ頭の悪そうな広告の手柄の取合い、クソ頭の悪そうな男の取合いから、卑劣な侮辱の泥ドロ劇、そして…。

この顛末が1時間。止めようかと思った。まだ昼メロのほうがマシ。レイチェル・マクアダムスはやな女。ノオミ・ラパスは魅力なし。この辺でもっと露骨にエロならまだましで、耐えられるのに。デ・パルマ色が薄い。

後半事件となり、やっとサスペンスになり、デ・パルマだなぁと思う演出がでてくるが…。
毎回やったら、○○節というのか?サスペンスは読まれては駄目。もうわかったから。毎回同じだ。ファム・ファタールで究極の禁じ手を使ったのだから、もうその手は使うべきではない。

赤を基調とする色も、抑えめ。また今回の画面分割演出も狙いはわかるが、効果が薄い。更に高尚に見せようとする所が鼻につく。

詰まる所、中途半端なのだ。演出面でいつものデ・パルマらしさが足りない上に、柱のシナリオ、アイデアは使い古されている。

残念だ…。ヒッチの再来とまで言われたサスペンステクニックはどこに?アンタッチャブルのキレはどこに?まだ露悪趣味のボディ・ダブル、禁じ手のファム・ファタールの方が振り切れているだけマシと言うものだ。

好きな方ごめんなさいm(_ _;)m
デ・パルマ好きだからあえて残念なのだから…。まだ懲りずに見ます…。
滝和也

滝和也