母子でお父さんに会いに行く。こどもはうれしいだろうな。キラキラと瞳を輝かせて早く着けと気ぜわしくなる。お父さんもまだかまだかと時計を一々気にしながら待ち侘びている。時計を気にしても仕方ないんだけれど、何かを目安にしなければ待っていられない。
お父さんの友だちがお母さんと仲良くなる。お父さんがいないからお母さんは淋しくなるんだけれども、なかなか一線を越えることはない。逡巡が多少はある。お父さんが馬鹿なことをしていてもだ。いや、離れていると徐々に忘れてしまうものだ。仲の良かった友だちが引っ越したとか、付き合っていた人と別れたとか、関係性が薄くなると新しい関係性の方に重点が置かれ、選択をしてしまう。お母さんも徐々に気持ちが変わっていきます。夫婦は他人ですから、例示と似たようなものです。
お父さんはひとりきりなので新しい関係性を築くことなくお母さんとの関係だけを残しています。お母さんの新しい関係性なんて思いもよりません。当然お父さんとの関係性を維持しているとかんがえているわけです。
関係性が崩れたらサッサと別れてしまえばよいのです。未練など持ってはいけません。この場合は、お父さんに慰謝料を出してあげてください。当面暮らしが立つように。