りょうこ

もらとりあむタマ子のりょうこのレビュー・感想・評価

もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)
3.5
ごはん映画!

お父さんがとても優しくて思いやりがあって、心が大きい人。
ただの一言が言えないだけで。
炊事も洗濯もこなすシングルファーザーは素敵だった。
丁寧にお出汁とったり、
さんまには大根おろしとすだちがあるなんて素晴らしい!
レトロな花柄のホーロー鍋や調味料入れのキッチン道具に釘付けだった!
自分ではしないけど素敵。

あっちゃんの演技は、苦役列車で女優さんだなーって好感を持って以来、興味がある。
マドンナ役だったのもあるけど、
苦役列車の芯から滲むアイドル感可愛らしかった。
が、今回は一切打ち消してしまっていた。
感情をあまり出さない・出せないタマ子としての演技がしっくりきていた。
口を動かさず返事したり、
頬張りすぎな汚い食べ方も良い。
食べ方や姿勢が美しかったら、
せっかくのタマ子の人格が台無し。

中学生との奇妙な友情、
親事情に悩む姿。
はっきりしない自分自身。
強烈じゃないし、
起伏が一切ないけど、
付かず離れずな表現が好感が持てる。
20代に一度はあった感情だな。
1〜5の点数で表すのは難しいな。
私は好きだった。
好きじゃない人は多そう。