りょうこ

やさしい人のりょうこのレビュー・感想・評価

やさしい人(2013年製作の映画)
4.0
「ロマンチックだが代償は大きい」

お父さんのエピソードを過激に遂行してしまうマクシムの情熱と純粋さと失恋の狂気は、鑑賞後3日経ったら愛らしく感じる様になってしまった。
お父さんと(きっと浮気を咎めないお母さんとも)沢山の衝突したと思うけど、
父と息子の関係は素敵だった。
マクシムに対しても、
イヴォン(イヴァンだったかも)に対しても定まらないメロディ。
あんなに可愛いのに、自分に自信がない。愛される自信がない弱い自分がイヤ。
でも、愛される事で自信を得ようと…酷い女かもしれないけど、いえない。
その揺れは人を傷つけるけど、
分からなくは無いから非難できない。
「女っ気なし」と人と触れ合える喜びは共通してるけど、前作のほっこりするほろ苦さと違い、若くても年齢を重ねても未熟な部分、純粋さだったり単純さ、蓋をしたい部分が描かれていた。マクシムの情熱的で浮かれて、不安を孕んだ恋心は、観ていてハラハラした。


過去twitterにて投稿したものを抜粋