うえ

インターステラーのうえのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
4.8
〜再鑑賞〜


映像も音楽もセリフもすべてが圧倒的で完全に引き込まれる。
恐怖、愛、希望、執着、現実、
死、未知、エゴ、自然
いろんな表現を通していろんなことを感じさせられ、169分という時間があまりにも一瞬で過ぎ去っていた。
こんな感覚は久しぶりかもしれない。


まさか、ワンネスの概念まで描かれているとは。
クリストファーノーランおそるべし。

follow my heart


〜1回目の感想〜
同じ監督作品の「インセプション」は人間の内側へ入り込んでいく話だったのに対して、この映画は真逆で宇宙や地球の外側へ広がっていくような話だった。
SF映画の名を借りた人間賛歌といった感じ。

この映画の最大の特徴はSF的な設定をかなり真面目に描いてるところじゃないかなと感じた。
SFなんて昔からあると思うかもしれないけど、過去の映画やアニメは科学的な正確さがあまり重要視されていなかったように思う。
例えば、ワープを単に長距離移動する便利なものとか曖昧な概念で描いてるあたりなど。それをこの映画では、単にワープとせずにワームホールを利用することやその仕組みを真面目に考証していることがミソだった。
かといってリアルなSF映画をとことん追求するわけではなく、むしろ一見リアルっぽく見せててもその中身はあくまで親子の愛と宇宙のロマンに満ち溢れた映画だったからこそ楽しむことができたと思う。
滅びゆく地球と運命を共にすることを良しとせず最後までそれに抗おうとする人間の姿には純粋に感動した。
そういう意味ではあの名作「アルマゲドン」を思い出した。

あと「2001年宇宙の旅」には無かった人間ドラマを描いている、人類の可能性を堂々と肯定しているって点では対照的な映画だと感じた。

SF好きなら迷わずに手に取るべき作品だと思う。
うえ

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