さきほ

子宮に沈めるのさきほのネタバレレビュー・内容・結末

子宮に沈める(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

これはスコアつけられへん

実際にあった大阪2児餓死事件がモデルになった、ネグレクトの話。
亡くなってしまった2人のお子さんには、心からのご冥福をお祈りします。天国ではお腹いっぱい食べて幸せに暮らしててほしいな。

下の子が自分の子どもと丁度同じくらいで、途中から胸が張り裂けそうになった。
お母さん、最初はあんなに良いママやったのに。
下の子をガムテープで縛るシーンはほんまに辛くて涙止まらんかった。自分の宝物に何でそんなことが出来てしまうん。頑張ってあの痛み乗り越えて生んで育ててきたやん、、、。

自分も限界になったら同じようになるんやろうか。このお母さんのような行動をとる自分が正直全く想像出来へんかった。育ってきた環境がそうさせてしまったんやろうか。
家の窓とか扉をガムテープで全部留めてしまってて、子どもも逃げられへんしセーフティネットにも繋がらへん。お母さんの行動が、子どもの命を誰かに託すとか何とか2人で生きてくれとか、そういう方向に一切向いてなくて、私にはそこが全く共感してあげられへんかった。
少し前にゴミ捨て場に赤ちゃんとおむつとミルクを一緒に置き去りにして、その後すぐに警察に自分で電話したお母さんのニュースがあったけど、それはお母さんの「誰か私の代わりに赤ちゃんを助けて」の気持ちが凝縮されてるように感じた。でもこの事件は、そういう感情が全然見えて来んかった、、、。

お母さんは一体どんな気持ちやったんやろう。どんな苦しみを抱えてたんやろう。
もう二度とこんな事件が起きへんためには何が必要やったんやろう。
もしかすると今日本のどこかで同じように苦しんでる子がいるかもしれへん、と思うと、何も出来へん自分の無力さを感じる。
さきほ

さきほ