育児放棄についてなんの娯楽性も付与せずにひたすら淡々と描写していく。BGMすら存在しないというのに視聴者はこの90分の地獄から目を離すことを許されない。
映画のつくりは恨み節が尽きないほどに丁寧で、幸福な親子関係が次第に崩れていく様子が開幕から痛感させられる。映画としての伏線もしっかりと張っているものだから、映像としての批判材料が存在しない。
一時間経過する頃にはあまりの陰鬱な事件に胃酸が込み上げてくるだろう。絶対に他人にオススメはしないし、二度と視聴したくない邦画として最高クラスの作品。
しばらくロールキャベツと炒飯は食べたくないです。