のんchan

あなたを抱きしめる日までののんchanのレビュー・感想・評価

あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)
4.1
アイルランド人🇮🇪フィロミナ・リーさんの実話に基づいたドラマ。

フィロミナ(ジュディ・デンチ)は10代の未婚で妊娠した為、カトリックの厳しい戒律と親の体裁で修道院に入れられた。
そこで出産し、休む事なくタダ働きし、1日に1時間だけ息子と会う事が出来たが、ある日突然、養子として連れて行かれたまま強制的に引き離されてしまう。

4年後に修道院を出て看護師となり、普通に結婚し、娘も孫も居る平和な日々を過ごす中、息子の事を1日も忘れる事はなかった。
ある日、母の異変に気付いた娘が尋ねると、その日は娘にも言った事がなかった『秘密の息子の50歳の誕生日』だと打ち明ける。
娘があるジャーナリストに相談し、息子探しの旅に出る事になる。

なんと言ってもこの役柄はジュディありき‼️
エンドロールにご本人の写真が出るが、少し雰囲気が似ているようにも思えたけど、
思っている事を潔くスパッと言い放つのが堪らなく気分爽快になる😆✨

「私は大罪を認め罰を受けた。でも何よりも罪深いのは"セックスを楽しんだ"ことよ。最高だったわ、身体が宙を舞うようで🥺」と、あっけらかんと言い退ける。
50年前のたった一度の過ちを、宗教上はいけない事でも、それは素晴らしい事だったと思い続けて生きて来た。

ジャーナリストのマーティン(スティーヴ・クーガン)はオックスフォード大卒で頭がキレて一刀両断な物の考え方をする男。神を信じず無宗教。
修道院の悪行を暴く事も含め、フィロミナの息子探しにどんどん真剣になって行く。
無駄足にさせたシスターに向かい「貴女を許さない」と言い切る。

ラストはフィロミナの芯のある優しさの言葉が響いた。
「赦しには大きな苦しみが伴うのよ。私は人を憎みたくない❤️」

憎んで生まれるものは無い‼️
素敵なドラマでした✨
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