邦題がちょっとアレなんで、僕が新たなタイトルを考えました。
「母がたずねて三千里」(ﾄﾞﾔｯ
未婚で身籠ったもんだから家を勘当されて修道院に幽閉された挙句、折角産まれた子供を勝手に里子に出された母親が50年経ってその息子を探しに行くという、もう完全にお涙頂戴路線。
…かと思いきやそうでもなくてですね。いや全体的にはそうなんですけど、なんていうかちょっと笑っちゃいけない展開かと思って構えてると笑わしに来るわけですよこれが。
多分もう少しシリアスドラマにもできたと思うのだけど。
名優ジュディさん演じる母親はお年を召された方なので、周囲がいちいち明らかにされる衝撃の事実をそこそこオブラートにくるんで話そうとするんですが、そんな事はわかってるぐらいのなかなか前衛的な思想の持ち主でして。
なんせ「ウンコ投げろ」とか言いますからね。
それでもあなた元シスターですかと。
どちらかというと田舎のお婆ちゃんというより、ボンドシリーズのMから現代社会の常識を抜き去ったくらいの人。
そこがまた面白いのですが。
こういう映画というと結構ダラダラしてしまいがちですが、ゆったりとしながらもテンポよく、あっという間に観終わった感じです。
寧ろ泣く暇なかった。
ストーリーの触りの部分以外の前知識無しで観たんですが、なにが一番驚いたかってコレ実話ってトコ。
なかなかの良作だったと思います。
