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赤い指のマッサージ屋のレビュー・感想・評価

赤い指(2010年製作の映画)
4.0
加賀恭一郎(阿部寛)刑事が日本橋署に赴任する2年前の練馬署時代。
会社員の前原昭夫(杉本哲太)は仕事中に妻の八重子(西田尚美)から早く帰宅してほしいと電話をもらった。
認知症の母親・政恵(佐々木すみ江)や八重子や息子の直巳(泉澤祐希)とも溝が出来ている現状に帰宅するのが憂鬱な昭夫だった。
帰宅してみると自宅の庭に少女の死体があり、直巳が殺害してしまったのだ。
翌日死体は公園のトイレで発見された。
加賀は従兄弟の松宮脩平(溝端淳平)と組み捜査を始める・・・。

原作未読。
テレビの連ドラ版は全部見てますが、2時間ドラマ版は未見でした。

中学生の息子が小学2年生の少女を殺害してしまい、それを隠蔽する両親の非常に辛い話です。
西田尚美演じる母親が息子への異常な愛情が肝。
どう考えてもこの無償の愛は間違ってるが、どんな親も大なり小なりありそうな事ではある。

当然加害者家族をクローズアップして、その悲哀な流れを映し出してますが…被害者家族も少し描かれてるが、たまったもんじゃないですよね。
よく分からん理由で娘が殺されてるんですからね。

真相が明らかにされる終盤は親から子供への愛情にウルウルもんでした。

そして加賀親子の確執問題も明らかにされるラストも泣けます。
父と息子の他人には分からない絆がなかなか上手い。

『新参者』シリーズは本当に素晴らしいドラマですねぇ。