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座頭市果し状のマッサージ屋のレビュー・感想・評価

座頭市果し状(1968年製作の映画)
4.0
秩父を旅していた市(勝新太郎)は浪人・小鹿野弦八郎(待田京介)ら一味に斬られた百姓と遭遇し、医者の順庵(志村喬)の家に担ぎ込んだ。
順庵とその娘・志津(三木本賀代)の好意でしばらく世話になる事になる。
その頃弦八郎やお秋(野川由美子)ら一味は町を仕切る大宮ノ松五郎(土方弘)を脅し、そこを隠れ蓑にしていた。
実は弦八郎は順庵の息子で縁切りされ浪人として生きていたのだった・・・。

勝新太郎版劇場シリーズ第18作目。

黒澤明作品でお馴染みの志村喬が脇を固め、ストーリー的にも複雑に人間関係が絡み面白い。

今作は浪人一味に拳銃で撃たれ瀕死の状態になる座頭市が見ものでした。
大怪我を負い、順庵に治療され倒れていたが順庵親子に身の危険が迫ると戦いに挑むんです。
瀕死になり血だらけで斬りまくる座頭市の姿は恐ろしいが、かっこいい!
そこまでして順庵親子を助けるものの、ラストはその身内である弦八郎と対峙するわけですが…。

何とも虚しい締めでしたねぇ。
スカっとはしないイヤな気分にさせられるというか。
ま、あくまでも座頭市自体がヤクザ者なんですから仕方ないですけどね。