座頭市果し状の作品情報・感想・評価

「座頭市果し状」に投稿された感想・評価

shogo

shogoの感想・評価

3.5
カタギとヤクザは合間見えないことが象徴されるラストだった。

久々に見ると、勝新太郎の殺陣の緊迫感はやはり段違いである。
銃で撃たれ瀕死の状態になる市
仕込刀で撃ち込まれた銃弾を取り除くシーンが印象的
ラスト、ボロボロながらも一人でカチこみをかける市にタギる
野川由美子が色気あるし志村喬はいるだけで安心する
クライマックスの刃によるぶつかり合いと地に伏す悪党という絵面が、このシリーズの特徴だ。本作でも、その事を強調するかのように、医者の順庵役の志村喬と用心棒役の待田京介の渋さでストーリーを落ち着かせ、あとは物語のドラマ性よりも殺陣アクションの部分に入れ込みが深いように感じられる。なので、タイトルにもなっている果し状が何なのかは最後までわからなかった。
おにぎりに砂利を入れたチンピラの胸元を市の仕込み杖が一閃すると赤い血煙が吹き上がる。これはなかなか挑戦的。『椿三十郎』のクライマックスをいきなり冒頭からやってしまっておいて、主題歌「座頭市子守歌」が鳴り響くというこの不敵さ。まさに座頭市。
しかし、市はその後の展開でなかなか仕込み杖を抜いて人を斬らない。「メクラの血も赤えや」などと侮辱されたにもかかわらず、敵対者との対決は物語の後半まで尽く回避されるのだ。そんなフラストレーションの蓄積も相まって、野川由美子が怒りの市と会合する場面はホラー映画のような緊迫。長ドスを逆手に持った座頭が雪駄の音をたよりにゆっくりと近付いてくる。
お約束のアクションについては、戦いの途中で市が深手を負うのは珍しいと感じたが、特に面白いものはなかった。志村喬が医者なのは回復アイテム的なあれだろう。なので市が怪我をする必要が無かったら、普通の町人でもいいような役回りなのだが、なかなかどうして有能である。渋くて有能なのだ。
秩父を旅していた市(勝新太郎)は浪人・小鹿野弦八郎(待田京介)ら一味に斬られた百姓と遭遇し、医者の順庵(志村喬)の家に担ぎ込んだ。
順庵とその娘・志津(三木本賀代)の好意でしばらく世話になる事になる。
その頃弦八郎やお秋(野川由美子)ら一味は町を仕切る大宮ノ松五郎(土方弘)を脅し、そこを隠れ蓑にしていた。
実は弦八郎は順庵の息子で縁切りされ浪人として生きていたのだった・・・。

勝新太郎版劇場シリーズ第18作目。

黒澤明作品でお馴染みの志村喬が脇を固め、ストーリー的にも複雑に人間関係が絡み面白い。

今作は浪人一味に拳銃で撃たれ瀕死の状態になる座頭市が見ものでした。
大怪我を負い、順庵に治療され倒れていたが順庵親子に身の危険が迫ると戦いに挑むんです。
瀕死になり血だらけで斬りまくる座頭市の姿は恐ろしいが、かっこいい!
そこまでして順庵親子を助けるものの、ラストはその身内である弦八郎と対峙するわけですが…。

何とも虚しい締めでしたねぇ。
スカっとはしないイヤな気分にさせられるというか。
ま、あくまでも座頭市自体がヤクザ者なんですから仕方ないですけどね。
シリーズ第18作。回を重ねるごとに薄まりつつもギリギリ残っていた暗い影は微塵も無い。いまや座頭市は、超絶技を繰り出して困っていたり虐げられている人を誰彼構わず無償で助けるスーパー・ヒーロー。仕込杖で自分の体にメスを入れ肩に撃ち込まれた銃弾を取り出すなんていう見せ場もあるし、野川由美子の着物を切り裂くと胸の谷間がチラリなんていうお色気もあるが、どこか潜在エネルギーが噴出しきれていない感じがする。
tamu

tamuの感想・評価

4.0
大きくてムサ苦しい男なのに、
優しく鋭い。それがカッコいい。
一生観ていられる男だなぁ。

勝新太郎の演技だけで、
映画が成り立つ、、すごい。
力と存在感、まるで勝新太郎は
本物の鬼を従えてるみたい。

観てよかった、他のも観てみる。
大吉

大吉の感想・評価

4.4
勝新太郎演じる座頭市の初鑑賞。
中村玉緒の旦那ってくらいしか知らなかった。

「下手なアクション映画より時代劇を観ろ」って先生に言われたけど、成程。

クセや振舞いは絶対にこの人しか出来ない。
brilliant!great!&bet!雨と風と砂と嵐、そして落雷!待田さんと野川さんが引けを取らない演技。宮川氏のカメラも完璧。(影と距離感)あと今迄にない所では台詞!これに尽きる。ラストの虚しさと儚さも良い。
T0340T

T0340Tの感想・評価

3.4
魅力(楽しさ):0.7/1.0
グラフィック:0.8/1.0
音楽:0.4/1.0
ストーリー:0.6/1.0
ウォッチアビリティ(複雑でないか、配慮があるか):0.9/1.0
おもんない。
妖艶な野川由美子とか、名優・志村喬とか、キャストは良いのに話も殺陣も印象薄。

ヤクザのイチビリで床に敷かれた1本の刀を市が避けて歩くシーンは結構印象が強いものの、後のTVドラマ版で「10本の刀を避け進む」というもっと凄いシーンがあるせいで、余計印象が薄くなってしまった。
もはや「志村喬が出ている」以外に特徴が無いのだが、後の『笠間の血祭り』にも出演したためまたも個性を失う。
挙句の果てにはタイトルの「果し状」など1秒も出てこない。
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