もちもち

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのもちもちのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

宇宙人に攫われて、宇宙で賞金稼ぎとなったピーター・クイル。依頼を受け、ある星からオーブという謎の物体を盗み出すが、中に惑星を滅ぼすほど強力なインフィニティ・ストーンが隠されていることを知る。この石をサノスに渡し、ザンダー星を滅ぼすことを画策する敵ロナン、石を奪いに来たサノスの娘ガモーラ、賞金稼ぎのロケット&グルート、ロナンに復讐を誓うドラックス。様々な人物が入り乱れる争奪戦はザンダー星の命運を握る戦いへと向かっていく。個性的で魅力的なキャラクター達がレトロポップスに乗ってコミカルに戦うヒーロー映画。マーベル作品にしては珍しくコメディ要素が強いが「デッドプール」とはまた違う雰囲気。ギャクのセンスが高く、クスッと笑っちゃう絶妙な噛み合わなさというか、キャラクターを活かした笑いが満載。プレイボーイでおちゃらけたクイル、ツッコミ役のガモーラ、アライグマの見た目とは正反対の荒々しいロケット、愛くるしいグルート、脳筋で天然のドラックス。でこぼこチームの掛け合いが楽しく、彼らが一つにまとまっていく様は見ていて気持ちが良い。それぞれのキャラクターに愛着が湧く。コメディ要素が強く、タイミングよく挿入されるレトロポップスが最高なんだけど、オープニングの母を亡くすクイルの切ない過去があるからこそ、ただノリノリなわけではなく、一抹の哀しさが付き纏う。そこがこの映画のコメディ感に深みを出している。全体のストーリー自体は目立った真新しさはなくベタではあるが、音楽とキャラクターにフォーカスした作りが良い。ラストのロナンにダンスバトル仕掛けるクイルはほんとに最高。マーベル作品の中では個人的にかなり好きな作品だった。
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