デイジーベル

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのデイジーベルのレビュー・感想・評価

4.2
「アイム グルート」
全てを言い表わせる万能な言葉である。

皆、大切なものを失っている、社会からはじき出されている、傷を負った孤独なキャラクター達。
そんな彼らが、ヒーローとなり、家族となる、そんな再生の物語。

ストーリーは王道的な感じだが、そこに完璧な音楽と演出、何より魅力的なキャラクター達のお陰で、ポップでハイセンスなユーモアに溢れた、素晴らしい世界観を生み出している。

この作品のキャラクター達がとにかく魅力的に感じ、感情移入してしまうのは、きっと自分に何か大切な物が足りなかったり、捻くれた自分に嫌気がさしていたりと、彼らと自分が重なってしまうから。

マーベル系作品は元より、この手のヒーロー系の作品では個人的にはぶっちぎりの傑作と言える。

「喋るアライグマ」や「肌の色がおかしい人」が前面に出ている事で、当初この作品を敬遠していた自分に「バカヤロー!いいから黙って観ろ!」と言ってやりたい。

期待していなかった分、感動と興奮は筆舌し難いモノがあった。何よりこの作品には、ダメな所が見当たらない。この先もずっと大好きであろう、愛すべき傑作と出会えた事に感謝。そしてもちろん続編も大変素晴らしい!


【ブレードランナー2049デビッド・バウティスタ出演記念レビュー】