月うさぎ

ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬の月うさぎのレビュー・感想・評価

3.7
ミスター・ビーンで知られるローワン・アトキンソンがMI7のエージェント、ジョニー・イングリッシュに扮するアクション映画。
ボルテックスによる中国首相暗殺計画を阻止できるのか?!

彼を知っている人なら、間違いなく楽しめます。
もちろんミスター・ビーンじゃないからしゃべりますよ。いかにもイングランド人らしい英語をキレイに。

顔芸、パントマイムのヘンな動きはスゴイとしか言いようがないです。
顔の半分だけ動かすのってどうやればできるようになるの??
今回発見したのは、彼は濃いヒゲがあるほうが普通に見えるってことでした。
素顔どんだけ個性的なんだ!

タイトルバックの映像がとっても007していてカッコいいです。
この映画って実は低予算なんじゃないかと思うのですが...。役者の人数、かなり少ないですよね。
なのにこれだけ見られる映画に仕上げてしまうのは偉い。
あとはほとんどローワン・アトキンソンの身体能力に負うものだと思います。

中国人ババアの殺し屋が無駄に目立ってて可笑しいです。
あとMI7がどういう訳か東芝に乗っ取られているところとか。

死体袋のままピョンピョンしている姿も、わかっちゃいるけど笑ってしまった。
なんかフナッシーに似てるんだもの。

ただ、大爆笑の連続って感じではないんです。
ちょっとイタイ笑いというか。
猫を窓から落しちゃったり、時速100kmの車いすで逃げたり
どうみても普通に遅いよ、これ。( ̄w ̄) ぷっ
パロディとしてはすごくいいデキであるとも思えませんが、色々な作品を取り入れているので、007シリーズをよく観られている方ならより楽しめそう。

イギリスのジョークとアメリカのジョークは全く質も方向性も違いますね。ヨーロッパ映画はいずれにしてもわざとらしくも緩い笑いが多いです。クスッと笑ったり、プッと吹き出してしまうような。

アメリカの得意な、下ネタやFワードなどガンガン突っ込んで、腹を抱えて笑うようなお笑いとはかなり差がありますね。


実は。この映画で一番見とれてしまったのがエンドロールでのお料理シーン。
グリーグ:組曲「ペール・ギュント」~「山の魔王の宮殿にて」にあわせてリズムよく野菜などをぶった切っていくわネギはブンブン振り回すわ。
これがすごくステキ!技ありです!
ヘンな笑いを取らなくても充分面白い。
しっかり練習したんだろうなぁ。
ここだけ映像欲しいわ~。って思いました。
月うさぎ

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