Kiki

鑑定士と顔のない依頼人のKikiのレビュー・感想・評価

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)
4.7
終わった瞬間、2度目を確信する映画。
ヒントはたくさんあるのに、それを回収された時の心境は感情移入どころじゃないぐらい一緒になってパニック。それほど引き込んで静かに確実に変化していくジェフリー・ラッシュ、国宝。
培ってきた審美眼が届かない程の惹かれるものに出会った時、それを分析しようなんて気は起きない。ただただその美しさに浸っていたいと思考停止する。真理を見ました。

いつ壊れてもおかしくないような危うい美しさ、上質な美術品を見ているような映画だと思ったら納得のトルナトーレ監督。モリコーネとの一体作品がハマりすぎて大好きです。
エンディングシーンの組み替え方で救いにも絶望にもなる。
「からくり時計」が秀逸すぎる。個人的には救われたい。どっちだと思いますか?
Kiki

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