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進撃の巨人 ATTACK ON TITANのLaSalsaのレビュー・感想・評価

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)
2.7
いやぁ、キッついよ。
見ているだけなのになんでか恥ずかしい。なんで恥ずかしいと思ってしまうのか…。超巨大巨人とか、巨人の描写はよかった。実際にこの世界だったらこう見えるんだろうな、と。

ただ、、ミカサってそんなんじゃないよね、とか、エレン、こんな感じにはならないよね…とか。シキシマ?だれ?とか。。何だこのシーン…とか。とにかく原作の設定を外れてしまうのはなんでなの??戦車出てきちゃったり。。なんで?科学を発展させない意味があったよね。馬、役者全員乗れないし、乗る訓練するほどの時間も制作費もないとか、技術的に表現ができないとか…そういった理由で各種設定変更がされていったんじゃないかと推測…。こんな作りでも有名な役者を揃えて作れば、進撃の巨人ファンも役者のファンの人も一定数見に来て、最低限の収益は出ると考えたのだろうか。でもさ、これではあんまりだよ。ほんとにさ。

進撃の巨人の世界に似ているけど、似ているだけで別の世界の話という感じ。それならさ、エレンとかミカサとか、、その他原作に出てくるキャラの名前を使わなければいいじゃない。原作の人間性からかけはなれてしまっては違和感に引っ張られてまともに見ているのが辛くなってくる。

原作通りにできないのなら、、エレンやらミカサやらを主人公に据えるのではなく、調査兵団や駐屯兵団の描かれていない誰かを使って、ストーリーを作るとか、もしくは、エレンたちが調査兵団に入る前の調査兵団の話とか。制作陣としてエレンやミカサをやリヴァイがいないと!というのであれば、ワンシーンだけ遠目でだすとか、戦闘シーンだけだすとか、原作に矛盾しない、原作とはちょっと違う世界の話っていう言い訳をしなくていい作りにできないのか。

せめて人間性は一緒にして欲しかったな…。エレンはそう言いそうだな、そうやりそうだな、とか、ミカサはそう言いそうだなやりそうだな、と感じられればよかったんじゃないかな…。本とは違って、アニメや漫画で具体的な容姿、人格、声が指定されてしまっているため、役者はそれを完コピしなければ違和感の塊になってしまう。そういった意味で役者さんたちはものすごく苦労すると思う。全く似てないモノマネをみたら、いや、違うでしょって思うじゃない。

たまにこれはこれでよかったじゃない?っていう作品もあるけど、これはそうじゃない。色んなところが違いすぎて、映画館で観たらものすごく後悔しただろうなと思う作品です。
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