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ぶどうのなみだのRyuのレビュー・感想・評価

ぶどうのなみだ(2014年製作の映画)
3.5
北海道 空知地方で農業を営む兄弟。兄のアオはワイン用の葡萄を、弟のロクは父の遺した小麦畑で小麦を作っていた。そんなある日、キャンピングカーに乗ったエリカという女性が突然やって来て、葡萄畑の横で勝手に穴を掘り始める。

大泉洋主演の北海道企画の第2弾。今回は空知地方が舞台で、オール北海道ロケが行われました。
やっぱり北海道の大自然は素晴らしい。黄金の小麦畑、鮮やかな緑の葡萄畑、そして広がる青空。ホントに美しくて、心洗われる光景です。
今回の大泉洋はちょっと訳アリな過去を持つ笑わない男です。大泉洋ってめちゃくちゃ楽しい人だと思うけど、こういう役もできるんだからスゴいですよね。安藤裕子の存在は初めて知ったのですが、シンガーソングライターの方なんですね。いきなりやって来て穴を掘る っていうむちゃくちゃなキャラクター性もマッチしていて可愛らしかったです。弟役の染谷将太も中々いい味出てたと思います。他のキャラクターたちもみんな変な人だけど、いい人なのは間違いないでしょう。
この北海道企画の他の作品「しあわせのパン」「そらのレストラン」は、どちらもストーリーはそこまで強くはありません。中身はそこまでないけど、キレイすぎる展開にホッコリするって感じでしたが、今作はちょっと深みみたいなものを出そうとして、迷走してしまった感じがしました。ちょっとファンタジックなテイストで、ずっとフワフワしてたように思いました。
ストーリーは微妙でしたが、キャスト陣の魅力、北海道の大自然など、ホッコリできる要素や癒される要素はしっかりとあって、雰囲気は非常に良い作品だと思います。
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