2016/6/24鑑賞(鑑賞メーターより転載)
事故死したギリシャの巨匠テオ・アンゲロプロスの遺作だが、やはり最後も凡人には簡単に理解させない作品だった...大戦から現代へと至る時間の流れの中で生き別れになった母と息子、そして男と女という幾筋かの想いが交錯していく大河ドラマ的な展開だが、とにかく時間軸も場所もバラッバラに登場し、いつの間にか何年か進んでたりもするのでついていくだけで精一杯。ウィレム・デフォーやかなりお年を召したミシェル・ピコリなど大物がいたおかげで迷子にはならなかったが、何かまるで歴史叙事詩を読み聞かされたような気分。