人は常に還る場所を探し求めている。
そして死だけがその答えなのかもしれない。
永遠なる死、死なる永遠こそが我々の還るべき場所なのだろうか。
かつて詩人は、永遠と一日に違いはないと詠った。
詩によって…
【2004年キネマ旬報外国映画ベストテン 第4位】
交通事故で亡くなったテオ・アンゲロプロスの遺作となった作品。テッサロニキ映画祭でプレミアされ、ベルリン映画祭でも特別招待作品として上映された。これ…
終わるものはない
帰(還)るのだ
長い時の流れで見えなくなっても
不意に夢のように戻ってくる
時を塵と呼ぶならば星の生成のように美しい言葉です
雪に燃える炎が揺らめいている
国とも愛する人とも引…
アンゲロプロス監督の作品を観るといつも思う
国境というものが 私に理解できるのだろうかと
1953年スターリンの死から始まり ベルリンの壁崩壊を経て 2000年の幕開けまでの物語
激動の欧州 長…
エレニを軸に、20世紀の激動の歴史に翻弄された男女3人の半世紀にわたる愛の軌跡を描く。
ギリシャにルーツを持つアメリカの映画監督が、母エレニと彼女を思い続けた男ヤコブ、そしてエレニが愛したスピロ…
テオ・アンゲロプロスの遺作
冷戦の1953年から半世紀にも及ぶ歴史に翻弄された男女3人の愛の行方を描く
今は亡きブルーノ・ガンツとミシェル・ピコリに美しきイレーヌ・ジャコブ
とにかくこの3人が素晴ら…
我が心のミューズ、イレーヌ・ジャコブを見つめる先に突として、白い雪景色に広がる映像詩、壮麗な時間の流れに身を委ねる安らぎの感覚が甦る。『トリコロール/赤の愛』にそんな映画を見る根源的な喜びを知って以…
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