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戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! FILE-02 暗黒奇譚!蛇女の怪のkitoのレビュー・感想・評価

3.5
はあー、全九話を観終わった達成感に満たされる。

「最終章」であれほどの大事件を経験した後のはずなのに「コックリさん」の冒頭で工藤Dが「ビデオの売り上げが右肩下がりなので、タイトルを"超コワすぎ!"にリニューアルしてテコ入れだ。オレのアイディアだ、どうだカッコいいだろう!」なんて呑気に話し始めている。

ああ、なるほど、超コワすぎ!は、"鬼神兵騒動"なんて起こっておらず、”トイレの花子さん”からすぐに繋がっている、ここまで観てきたのとは異なる世界線のようだ。

「恐怖降臨!コックリさん」は一般に知られる都市伝説通りで、コックリさんを行う上でのお約束を守らなかったことから低級霊に襲われるという展開。

キーマンがいかにも今時の女子高校生キャラで、彼女と工藤Dがもめてる中に市川ADが割って入ろうとする様子は、何だか昭和の”夫婦漫才”みたいに思えてきて笑ってしまった。低級霊の浮かび上がるビジュアルは「ゴースト・バスターズ」で印象に残る”緑のモンスター(スライマー)”にちょっと似ていると思った。

「暗黒奇譚!蛇女の怪」はコレまでのエピソードとは少し毛色が異なる。最初の投稿映像がかなり長い。ひっそり暮らす美少女な蛇女と彼女に一目惚れしたニートな投稿者の恋物語。コックリさんの時以上に工藤と市川が夫婦漫才していて可笑しかった。

蛇女を演じる女優さん、哀愁があってニートくんが惚れてしまう気持ちも良くわかる。ニートくんは言動が完全にストーカーではあるけれど、それでも一途な恋心が通じて、なかなか良きエンディングだと思う。

来月公開の最新作劇場版「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」では8年ぶりに「コワすぎ!」チームが再集結する。予告を観たら「あっ、このロケ地、「カメラを止めるな!」と同じ浄水場の廃墟だ!」とあらぬ方に目がいってしまった。ポスターのビジュアルは相変わらずクール。しかし、近場のシネコンには来ないので、まあ気長にAmazonに来るのを待つ...
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