レア・セドゥのレズ顔面もスゴいが、やはりここはアデル。
多用されるクローズアップ。半開きの口、溢れ落ちる涙の奥の瞳から感情の世界へ吸い込まれていくようだ。ボサボサほつれ毛も良い。
説明を排しているので時の流れを掌握するまで少しタイムラグがある。翌日の事なのか、数年後なのか、、それでもやがて気付ける。このタイムラグにも翻弄される快感がある。
品の無いスパゲッティの食べ方で「初恋とナポリタン」を思い出した。あちらは作品のキズに感じたが本作では絶妙だ。
生活レベルを表してるんだろうけどアデルの雑さない食いっぷりは食事シーンの白眉。
長尺作品である。長尺には意味も効果もちゃんとある事が実感できる。
時を置いてまた観たいと思わせる。
できれば今度は劇場で。