このレビューはネタバレを含みます
2010年製作のクリストファー・ノーラン監督・脚本・製作作品。ダークナイト・シリーズがとても好きだったので、楽しみにして観たのだが、正直、あまり面白くなかった。何しろ設定が複雑だし、ルールが良くわからない。そして、夢の中なんので、撃たれようが、死にそうになろうが、スリルが削がれる。
良かった点は産業スパイ・コブ役のレオナルド・ディカプリオの熱演と、依頼人サイト‐役のサイトー渡辺謙の印象深い演技。日本人として、渡辺謙がここまで重要な役で好演しているのは、とても嬉しいことだ。
ラストシーンではコブは子供たちの待つ家へと帰り、子供達との再会を喜ぶ。そして、机上に前にコブが回した夢か現実かを区別するためのコマが回ったままで映画は終わる。つまり、夢か現実かの結末を観る者に委ねるということなのだろうけどね。