スワヒリ亭こゆう

インセプションのスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
4.8
IMAXでリバイバル上映するという事で観に行って来ました。
Blu-rayでも持ってるんですけど、IMAX上映で観るチャンスはなかなか無いですからね。


本作の卓越した映像センスは本当に面白いです。
夢の中を描くというのは映画では夢オチなど敬遠されがちですが、本作は夢の中で記憶を盗んだり植え付けるという一味違った作品になってますね。

で、ストーリーはまぁあんまり語らないでおきますが、【夢の中で夢をみる】
これは面白いです。
実際に僕も夢の中で夢を見てて、目が覚めて「夢か…」と思ったら、その起きた部分も夢だったという経験があります。
本作とは違い、全く意味はなく、何の足しにもならない経験ですが実はあるんです。
こんなしょうもない事を誰かに話してもしょうがないので誰にも言った事はないですが、恐らくノーラン監督も同じ経験があるんでしょう。
夢を階層にしていく発想は経験からくるものじゃないでしょうか?
そんな気がしました。
キックというのも寝てて夢の中って分かってるのに落ちる夢を見てビクッとしてしまうやつでしょう(笑)


本作の最も素晴らしいのは階層毎に時間の流れが変わっていく所ではないでしょうか?
橋から車が落ちる一瞬を更に深い夢の階層では数十分、更に深くなると数時間、数日と段階を踏まえる事でホテルでジョセフ・ゴードン=レヴィットの格闘シーンが出来ましたよね。
あのシーンは本当に素晴らしいです。
アレだったら格闘シーンでも飽きずに見れます。


本作の様に豪華キャストで魅せる映画はなかなか観れませんので、改めて貴重な作品だと思います。