ららんるー

アクト・オブ・キリングのららんるーのレビュー・感想・評価

アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)
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初めて映画を観て憤りで涙が出た。消化し切れない。
最後アンワルは自分の行ったことの罪深さに気付くのだが(今までも気付いていたが、向き合わないようにしていたように思うが)その後どのようにして彼は受け止めていくのだろう。戦争や虐殺の後、加虐者が裁かれるということに今まで疑問を感じていたのだが、救いになることもあるのではないかと思った。
インドネシアの現状は腹立たしく、狂っている。賭博、カツアゲ、密輸、密漁を行うパンチャシラ青年団というプレマンの組織が大きな力を持ち、副大統領も力添えをしている。彼らをゲストに迎える国営放送。虐殺を経験せず、その恩恵を受けて生きている世代に私は脅威を感じた。