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激戦 ハート・オブ・ファイトのKKのレビュー・感想・評価

4.3
香港映画
格闘技、パッケージからは、ボクシングのイメージが強かったけど、実際は総合格闘技。師匠がボクシングチャンピオンで、ベースはボクシングスタイルだけど、割とちゃんと総合格闘技。

何となくアメリカ映画だと思ってて、突然英語じゃない言葉が聞こえて、え!?借りたもの間違えた??と思ってたけど合ってました笑

世界チャンピオンにまで登りつめておきながら、八百長という犯罪に手を染めてしまった市原隼人似の男、チン・ファイ。今の彼は、歳をとり、借金取りに追われる日々。
そんな中出会った2人の母娘。
元々のチン・ファイの性格なのか、八百長をしてしまったという果てしない後悔からなのか、2人に対して、ぶっきらぼうながら優しさを見せる。
なんで八百長したのかって思うほどの良い人だった。
特に娘シウタンへの優しさというか父親らしさが良すぎた。もう父親になっちゃえよ!
足のせるシーンは泣きそうだった。
可愛い子役が泣くのは心に来る。

そこに、ある時運命が交錯して出会った伊藤英明似の男、チー。彼もまたカッコイイ男なんです。
飲んだくれになってしまった父親のため、自分のため、不器用ながらも格闘技に打ち込んで、鍛えまくる姿は、もう香港版のロッキーですよ。

微妙にポップな音楽も面白い。
色んな要素を詰め込みすぎという意見も見たけど、自分は全然気にならなかった。

そして、特に驚いたのが試合のシーン。
ボクシング映画とか、格闘技系の映画って正直、実際の試合の方が迫力あるじゃん、て思う事が多かった。テレビ越しだけど、井上尚弥とか、八重樫東のリアルファイトの熱量は半端ない。それと比べると、ってなっちゃう映画もあった。

総合格闘技も、コアなファンではないけど、YouTubeで時々見るくらいには好きだったりする。あのリアルファイトを完全再現とはいかないけど、格闘シーンは結構な熱量を感じた。寝技とか、ホントに極まってそうで見てるこっちが痛くなる。そんでもって主演2人、特にファイの肉体がえげつねぇ。
いや鍛えすぎじゃね?って思うほど完璧な肉体。
どこのボディビルダーだよってレベル。

そんでトレーニングが鬼畜
「努力すれば、夢は叶う」と言うけれど、血反吐吐くまでやるのが努力と言われたら、そこまでできる人はそうはいない。


誰の言葉か忘れたけど、(メッシかな?)



努力は報われるって?

そうじゃない

報われるまでするのが努力だろ。
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