chako

祝宴!シェフのchakoのレビュー・感想・評価

祝宴!シェフ(2013年製作の映画)
3.4
この作品の舞台にもなっている台南を中心に大地震が起こったと今朝のニュースで知りました。テレビやネットでその映像を見ているだけでも伝わってくるように、地震による被害は大きいようなので心配です…


さて、作品の方はというと伝説の料理人を父に持つ主人公が恋人の借金の保証人になったことから借金取りに追われて故郷へ戻り、宴席料理の大会に挑むといったお話。

以前、台湾で観て日本でレンタルされたら再度観ようと思っていてようやく鑑賞。一度目に観た時は言葉が全然聞き取れず内容の半分も分からなかったのだけれど、言葉が分からずとも感じたのはこの監督はきっと"人"が好きなんだろうなぁといった印象でした。

亡き父と娘を繋ぎ、人と人とを繋ぐ料理
私自身も美味しい料理は人を幸せにするものだと思っているのですが、この作品を観ると本当にそうだなぁと思います。劇中で登場する美味しそうな料理にお腹は空くけれど、心はお腹いっぱいになるくらいに温かい。

登場人物も前向きな主人公の女の子、大阪のおばちゃんみたいなノリのパワフルなお母さん、主人公のファンのオタク三人組、借金の取り立て屋といった個性豊かな登場人物ばかり。そんな登場人物たちが繰り広げるテンポのよいギャグはくだらないといえばくだらないかもしれないけれど、そのくだらなさが妙に和む不思議な作品です。
漫画のようにファンタジックな映像も魅力的。

そして、友情出演したものの残念ながら本編でカットされてしまった俳優たちの出演シーンがエンドロールで流れるのですが、その中には「九月に降る風」や「GF*BF」のイケメン俳優リディアン・ヴォーンの姿が!
ていうかなんでカットされたんだろ…私はトニー・ヤンよりリディアンの方が観たかったよ(笑)
他にも友情出演されてる方が多いので、台湾の映画やドラマをよく観る人なら○○に出てた人!といった発見があるので面白いですよ♪
chako

chako