男の子は秘密基地が大好きです。
その秘密基地が実は他愛もないものと気付くまでには少々お時間を要するわけですが、寧ろそれにすら気づかずに大人になる場合もあるわけですが、いずれにしても大人の階段を否応なしに登らされるのですよね。
でも大人になったって悩みは尽きないわけで、子供の時に「大人になってもやっぱり傷付くのか」ということを学んでしまう少年達の心情が、よく表現されている映画なんじゃないかと。
いつも自分達より先に大人に、現実的になる女性達に振り回されるのは、少年も青年も中年になっても変わりありません。
老年になってようやく諦めと悟りを手に入れられるかどうかに決まってる！
いや僕の話じゃないです。映画の話。
大人になっても女に振り回される代表としてマシュー・マコノヒーさんが熱演しております。
しかし少年役の二人も負けてない名演です。熱いものがこみあげてきます。
それを鋭い眼光で支えるサム・シェパードさん。元海兵隊員という役柄がとても似合ってます。流石ソマリアでアイディード将軍を捕まえようとしただけの事はありますね。
マイケル・シャノンさんは少々勿体無い気もしますが、敢えて無駄遣いというのがこの映画のいいところ。
ちょっとミシシッピでボートに揺られてみたくなるほろ苦くて素敵なお話。
