※この作品のファンの方は、このレビューはスルーしてくださいね。
先日、同じくイ・ファンギョン監督がメガホンをとった「奇跡のジョッキー」も観たんですが、どうもこの人の作風が自分には合わないようです。
「泣かせ場」があまりにも長すぎて、気持ちが最後までついていきません。
観客を泣かせるために、主人公を果てしなく不幸にしていくという作劇はどうかと思うし。
もうひとつ気になるのは、「7番房」も「ジョッキー」も、劇中の現実と虚構のバランスが終始グラついており、それがノイズになってしまっている点。
どちらも設定が面白いだけに、これはもったいないですね。
「バードマン」のように、虚と実の境界線の曖昧さを武器にしてるタイプの作品なら話は別なんですが。
「冬の小鳥」「サニー」 「ハロー !? ゴースト」 「高地戦」 「ハナ」 「義兄弟」 「ウォーリアー」 「オトナ帝国」 「32丁目の奇跡」 「アイアンジャイアント」 …
もともと自分は、上に挙げたどの作品を観てもウルッときてしまう、涙腺パッキンの壊れた男。
今回は作品世界にうまく馴染めなくて、残念です!