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ソウルガールズのマッサージ屋のレビュー・感想・評価

ソウルガールズ(2012年製作の映画)
3.0
1968年、オーストラリア。
先住民アポリジニ人の居留地に住むゲイル(デボラ・メイルマン)、シンシア(ミランダ・タプセル)、ジュリー(ジェシカ・マーボイ)の三姉妹は幼少期から歌が上手く、近所の住民に聞かせたりしていた。
歌のコンテストに参加するもアポリジニ人という事だけで優勝出来ない現実だったが、司会者デイヴ(クリス・オダウド)だけは彼女らの才能に気付いた。
彼女らはベトナム戦争の戦線での慰問コンサート参加のコンテストに出場する事を決めた。
さらに10年前に肌が白いという事で政府に強制的に連れ去られた従姉妹のケイ(シャリ・セベンズ)も参加させ・・・。

実話ベースの作品。
アフリカ系の人種差別作品は見て知ってたけど、オーストラリアの先住民アポリジニ人に対しての差別ってのは勉強不足で知りませんでした。
むしろ昨今はアポリジニ人の伝統風習などを崇めるイメージだったので意外で。
アメリカと変わらない事がオーストラリアでもあったんですね。

今作はその人種差別云々はわりとサラッと描いていて、むしろソウルミュージックシンガーとしてベトナムでのエピソードが主です。
徐々に兵士らの心を掴み人気者になっていく姿は素晴らしい。

しかし例えば昨年の作品『ドリーム』みたいな人種差別への反骨心からのし上がるというような場面が少ないのでイマイチ感情移入出来ないんですよ。
ノリノリなソウルミュージックは聴いていてカッコイイんだけどな〜。

でもアポリジニ人差別について勉強にはなりました。