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「ソウルガールズ」に投稿された感想・評価

mh

mhの感想・評価

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ベトナム戦争の慰問公演で活躍したオーストラリア・アボリジニのガールズユニットのサクセスストーリー。
実在したグループを題材にミュージカル化したものを、さらに映画化してるので面白さは補償つきのやつ。テンポもいいうえ、社会的なトピックも盛り込んであって、いよいよ万全。
・人種差別問題。
・キング牧師暗殺。
・盗まれた世代。
なかでも「盗まれた世代」が強烈だった。ほんとに盗んでどうすんの。まさにオーストラリアの闇の歴史。
アボリジニへの差別=黒人差別だったのか気になったけど、作中では同じものとして扱っている。
風景と雰囲気で南アフリカのアパルトヘイトとも混同してしまいそうで、視聴者の見識を無言のうちに問うてくる。
まぁ、大人だったら、このくらい歯ごたえあるほうが良いと思った。
この映画に限ったことじゃないけど、洋画におけるアル中に対する寛大さってなんだろうな。
役者さんの顔貌風体がまた絶妙で、キャスティングも素晴らしかった。
面白かった。
1960年代、国内の差別に悩まされていたオーストラリアのアボリジニの少女達が、ベトナム戦争の米軍の慰問団に合格して、歌手の夢を叶える…という話。

このアボリジニの少女達が、日頃差別されているせいか、物凄く気が強い。姉妹ゲンカやグループ間の意見の対立でも、容赦なく言い合う。
ちょっと煩いくらいだが、本音でやりあっているので気持ちがいい。
ただ、三女がメインボーカルだったが、その割にはこの子だけプライベートのエピソードが何もなく、キャラが弱いのが惜しかった。

また、従妹のケイが白人とのハーフで、見た目が白人に近い事から人種隔離政策を受けていたらしく、現在のノンビリしたイメージのあるオージーでも、昔はこういう事が行われていたのかと驚いた。

この4人を発掘してマネージャーとなる白人の男性のキャラも、飄々としていて面白かったが、全体的にベトナム戦争や、オーストラリア内のアボリジニの差別の様子はサラリとした感じだった。
結局この5人はオーストラリアに帰ってきても、音楽の世界ではメジャーでデビューできなかった、という事だよね。

エンディングロールで現在の元気な姿は映っていたが、作品としては、本物の歌手にはならなかった彼女達の、その後の人生の方が気になった。
純粋に音楽を楽しめる

一応人権問題がテーマなのであろうがそのへんはサラッと流して単純に音楽映画に徹したのが逆に良い方向に導いた。物語の内容としてはB級扱いかもしれないが純粋に音楽だけ楽しみたい。
音楽◎ ストーリー○
良作です。楽しめるし、何かやる気出る。
視聴記録:2014/2

実存したアボリジニ初の女性ボーカルグループを描いた実話。ストーリーもさることながら、劇中のソウル・ミュージックに心ひかれ、CD もゲット。

音楽を聴いてると、その時の情景も蘇ってくる。
くりふ

くりふの感想・評価

4.0
【アメリカン・ドリームなんかいらない】

地味によい映画でした。単純に楽しいけれど、掘ると掘った分得られる作品だとも思います。

『ドリームガールズ』のパチモンみたいな邦題も、サファイアズがなぜスプリームスになれなかったか…いやならなかったか、主人公ジュリーがなぜダイアナ・ロスになろうとしなかったか…という比較視点でみると、すこし味わい深く思える気もします、たぶん(笑)。

はじめは、アボリジニのゴスペルから米国輸入のカントリー、そこからソウルへと移行する彼女らの「うた魂」が軽薄では?と思いかけた。特にソウルは即席強制されたものだから、そうスグ歌えるもんじゃないだろと。

が、サム&デイヴのある曲を、初めて全員集合してハモる場であ、と気付き鳥肌立った。心は黒人のアイリッシュ(『ザ・コミットメンツ』!)、デイヴの特訓を待つまでもなく、サファイアズはソウルを歌うソウルを既に持ち、自然と引き出せることがサラリと描かれているんですね(本作の惹句はDISCOVER YOUR SOUL)。

音楽ジャンルの差異は二の次で、歌うことの本質(=ソウル)へいきなり向かう。このスピード感が、まず痛快!

あとベトナム戦争の描写も、はじめは甘過ぎでは?と違和感があったのです。が、ベトナム体験は史実の再現というより、サファイアズにとってのウォークアバウトになっているんだ…と気づいたら納得できました。

ベトナム後にちゃんと、メンバーそれぞれが道を選んでいるんですよね。特に「盗まれた世代」の帰還には、重い意味が込められていると思います。

演出の手さばきはわりと凡庸かとは思いました。通俗に陥っているところもあるし。しかし映画としては誠実かと。

サファイアズの、グループとしての歴史を刻みつつ、4人それぞれの物語も疎かにせず、短く端的に挟んでいます。メンバー全員、誰がどうしてどうなったかちゃんと言えるものね。これ、最近の映画としてはけっこう貴重なことだと思います。

一方、あえて凡庸を装っているのかも…という気もしますね。サファイアズにとっては一見サクセスストーリーですが、そもそもアボリジニだから万が一があってもいいや…という冷ややかさが本作のベトナム巡業にはあり、それを言外から匂わせていると思う。有名人でテト攻勢後のあんな場所に慰問した人って、いるんだろうか?

彼女らをオーディションするのが軍の黒人女性ってところにも含みを感じます。意外とアイロニーは深いのかも。

デザイン的によかったのは、サファイアズの野暮ったさ(笑)。白いブーツの似合わないこと!視覚的に、彼女たちの未来を示唆するよう。

そんなところにも表れていますが、故郷で差別に耐えられず、歌の力で成り上がってやる!と始まるこの旅で、しかしSUCCESSとは違うものをDISCOVERしてゆく…というのがやっぱり、本作のよいところかと思うのです。

それにしても、サファイアズの歌は素直にいいです!元気出ます!上記した3ジャンルのナンバーがそれぞれ聴けるサントラ、やっぱり買っちゃいました(笑)。

本作をきっかけに、デイヴはカントリー差別してるがそのルーツはアイルランドじゃん!とか、音楽史の一面に興味を持てたことも収穫でした。

<2014.2.21記>
「カントリーは失ったものを嘆く歌だが、ソウルは失ったものを取り戻す歌なんだ」

ちょっとあやしげなマネジャーを名乗り出た男が女の子たちに言う。白人による土地の支配、理不尽な人種差別に屈しない女の子たち。パブのステージで、白人の客から冷ややかな視線を送られても、毅然として言う。

「みなさんは私たちの国に住んでいます」

そんな女の子たちがチャンスをつかむためによりによってベトナム戦争で戦う米国兵士たちを慰問するために戦地へ。うそのような実話。ベトナムにもアメリカにも多くの傷を残したあの凄絶な戦争に飛び込んでいくなんて。

ベトナムで流れるキング牧師暗殺のニュース。アメリカの黒人たちも同じときに闘っていたのだ。キング牧師が暗殺される前夜のスピーチで出てくる言葉。"I am happy tonight"明るい未来を信じた言葉があらためて胸を打つ。悲嘆する黒人兵士たちのために心を込めて歌うサファイアズの歌声が心にしみた。

重いテーマを扱っているのに、破天荒な女の子たちのキャラが立っていて、チャーミングで、歌が素晴らしくて、元気をもらえる。

肌の色が薄いために家族から引き離されて白人として育てられた女の子が、アボリジニーとしての居場所を取り戻すシーンに胸を打たれた。
とみー

とみーの感想・評価

4.0
ベトナム戦争とかアボリジニの人種差別とか授業でやるより映画見る方が手っ取り早い。歌も素敵で元気出る。
み

みの感想・評価

4.5
音楽ストーリー全て最高。
実話を元にした系は、難しいものが多かったりするけどこれは本当に素直に楽しく見れて尚且つ勉強になる。
whomi

whomiの感想・評価

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授業の一環で見ました。
アメリカ版のポスターはアボリジニの俳優たちが出演しているという情報を極力出さないようにしているだとか。
アボリジニの俳優が出演している映画はストーリーが堅苦しくなりがちなイメージがあったけど、この映画は映画としても見やすくて、こういう映画がもっと増えることによって異文化の映画を見ることへの抵抗が減るのではないかなと思いました。
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