クモ怪人

それでも夜は明けるのクモ怪人のレビュー・感想・評価

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
3.9
これはヒドい。自由の国アメリカなのに、この時代に自由はない。人身売買や奴隷制度のゲス黒い闇の世界が描かれる。黒人は所有物で家畜扱いなのだ。

1841年にワシントンD.C.でソロモン・ノーサップ氏が誘拐され奴隷として売られる。壮絶な奴隷生活の始まりだ。

奴隷には過酷な仕打ちが待ち受ける。ムチ打ちの刑が執行される。SMプレイの様な手加減はない。徹底的にヤキを入れられる。ムチの破壊力がこれほどとは…

スティーヴ・マックイーンが監督を務める。そして、あのブラピが制作に関わり地味に脇役を演じている。

ダラダラした前置きはない。単刀直入な展開に目を奪われる。ゲス野郎の登場など胸糞感も漂わせ、観る者を不快にさせることも忘れない。

救いは陽気で哀しげなワークソングやゴスペルのブラック・ミュージックの良さだ。この作品にバッキャローッ!とは言えない…
クモ怪人

クモ怪人