ロビン

大統領の執事の涙のロビンのレビュー・感想・評価

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)
3.7
再鑑賞。

大統領の執事になったセシルの生涯と共に黒人差別問題を画いた作品。

冒頭での理不尽に農園に殺される父親。
そして、廃人になった母親。
ちなみに、この母親役がマライア・キャリーなんだけど肌がやたら白いせいか、他の黒人のキャストの方々と違い、一人だけ浮いていて、何故彼女をキャスティングしたのか謎。

そして理不尽で滅茶苦茶な黒人差別から、キング牧師やマルコムX等の公民権運動家の活躍もあり、等紆余曲折あって黒人の差別も昔程じゃなくなり、ついには黒人初の大統領が選任されるまでになったのだが、つい最近も黒人達の暴動があるようにアメリカ社会における黒人への差別は根深く無くなるはずもない。
個人的には現在でも多くの白人は、白人至上主義者であり白人以外の有色人種を下に見ている(特にアングロサクソン系)と思っている。

それと途中、セシルだけやたら老けてっちゃったのには、ちょっと違和感があった。

作品のラストの方でセシルがこのようなことを呟く「アメリカは海外の歴史にはあれやこれや言う、強制収容所がいい例だ、アメリカは同じような人種隔離が、200年も続いていたのにだ」この言葉が一番胸に響いた。
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