シネラー

スター・ウォーズ/フォースの覚醒のシネラーのレビュー・感想・評価

3.5
続三部作(シークエル・トリロジー)
の第一作となるスター・ウォーズ。
本作公開時には、
六作品で完結していたにも関わらず
製作する必要があるのかと
疑問に思っていた事を憶えている。
しかしながら、何度鑑賞しても
やはり面白いと感じる作品だ。

物語としてはEP4が意識された
展開となっているが、
新たな主要人物達と過去作の主要人物
が組み合わさって、
シリーズの後日談や新たな物語
としては悪くないと思う。
特にお気に入りは、
元ストームトルーパーのフィンだ。
その生い立ちから
ファースト・オーダーを最も恐れ
ながらも、レイの為に逃げる事を
止めて戦いに参加する過程が良かった。
彼とポーの友情も微笑ましかった。
アクション面に関しては素晴らしく、
特にドッグファイトはどの場面も
絵面として飽きさせなかった。

只、主人公のレイが万能過ぎる点や、
往年の輝かしいヒーローの死
は個人的に好きになれない部分である。
本作だけで語ればカイロ・レンも
その未熟さが魅力的に感じれず、
悪役として不安定過ぎて嫌いだった。
R2D2が目覚める展開も
タイミングが露骨に感じられた。

過去作(特に旧三部作)への
リスペクトや先延ばしにする伏線には、
少し単体作品としての逃げを
感じずにいられないが、
今後の展開に高揚するエンディング
や新たな主要人物達は観ていて
面白いので本作からスター・ウォーズ
を観ても楽しめる作品だと思う。
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