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ダラス・バイヤーズクラブのJTのレビュー・感想・評価

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)
4.0
ヤク中で酒浸り、女好きで差別主義
そんなテキサスの荒くれ者が多くの命を救った

2019年36本目: 原題
『DALLAS BUYERS CLUB』

エイズに感染して余命宣告を受けたカウボーイのロン・ウッドルーフが"死んでたまるか"と政府や社会を相手に奮闘した実話

まず、
ロン・ウッドルーフを演じたマシュー・マコノヒー
エイズ患者レイヨンを演じたジャレッド・レイ
驚異的な肉体改造を遂げた2人に喝采を送りたい
役作りのために20キロ近くの減量をしたそうで
彼らの演技の説得力は本当に凄いです

初めて死を身近に感じた男が生き方を改め
心が変化していく様子を描いた映画
最近のだと『スリー・ビルボード』に近いかな
エイズ薬の認定が厳しかった80年代で製薬会社や政府は人の命は二の次で自分たちの利益を考えていて
エイズ=同性愛の病って考えられていたからアメリカに根強く残る差別の影響も大きい
そんな社会に楯突いて革命を起こしたのが差別主義だったカウボーイのロンだからもうものすごい心に沁みました
"死を前に諦める者"と"死を生きる原動力にする者"
窮地に立っても弱音を吐かずに"自分のケツは自分で拭け"のカウボーイとしての姿勢は問答無用にかっこよかった
こう言った社会に流されないマイノリティな人間が時には社会を変えて人を変える
誰もが生きているだけで誰かに影響を与えられる現代で私たちはどんな影響を与えるか
そして何を原動力にして生きるのか
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