アニマル泉

そこのみにて光輝くのアニマル泉のレビュー・感想・評価

そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)
2.5
20150215新宿角川
「㊙︎色情めす市場」にかなわないなあ。池脇千鶴ちゃん頑張ってるけども身体を売ってる女にどうしても見えない。その場面は必要でしょう。綾野剛も雰囲気だけになってる。これで賞を貰ったら勘違いしないか心配です。
世界観が単純過ぎるのでしょう。みんなしかめっ面して深刻ぶってるけど、本当に絶望的な時はどこか人間は可笑しいものです。愚かさと愛おしさ。「祭りの準備」のラストで江藤潤が閉塞的な田舎から脱出して上京する時に見送るのが殺人犯の原田芳雄だけ。万歳されて旅立つあの絶望的な可笑しさが本作には決定的に足りないと思う。また、やたらと歩き回る映画でもあるけれど撮り方が下手。せっかくのロケなのに土地の匂いが切取れてない。函館だと分からないでしょう。期待してましたが、これでキネ旬1位というのも困るなあ。
菅田将輝と高橋和也が素晴らしかった。
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