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アバウト・タイム 愛おしい時間についてのmomoのネタバレレビュー・内容・結末

2.2

このレビューはネタバレを含みます

“今日という日は二度と繰り返されないから、一日一日を大切に生きよう”というメッセージが込められたタイムトラベルもののラブファンタジー。

ティムとメアリーのピュアな恋とお父さんとの親子愛は観ていて凄くほっこりしたけど、タイムトラベルの設定が結構アバウトで腑に落ちない場面がいくつかあった。

それとバタフライエフェクトとは違ってこの映画でのタイムトラベルはほとんどノーリスク。
大して周りに影響を与えない上に何度でも自分の都合でやり直せるから能力に頼りきって全然努力・苦悩をしないティムがあまり好印象じゃない…。

赤ちゃんの都合でティムの妹のキットカットが事故に合うのを防がなかったところは幻滅。
キットカットは自由奔放で不思議ちゃんな感じが個人的に凄くツボで登場人物の中で一番惹かれたのもあって、自分の子供を優先して妹を見捨てたティムに意気消沈せざるをえなかった。

キットカットが彼氏と別れて最終的に幸せになれたとしても、せっかく過去に戻れる能力があるんだから自分の感情を犠牲にして兄として大事な妹を救う男らしいティムが見たかった。
自分の子供であることには変わりないのに顔と性別が違うだけで愛せなくなるものかな。
というかそこから元の子供にちゃんと戻るっていうのもおかしな話じゃ…。

普通なら感動するはずのラストの展開も、お父さんが亡くなる前に戻って3人目を作るっていう選択肢はないの…?と思ってしまった自分がいて、結局もやもやは消えないまま。

その他も色々と疑問点が残り…
純粋にラブストーリーを楽しみたかった私には合わない映画だった。
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