雨宮はな

LEGO(R) ムービーの雨宮はなのレビュー・感想・評価

LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)
3.0
「考えないで、とにかくマニュアル通りにやろう、なんでも最高さ!」って思い切り日本を皮肉ってるじゃん、とのっけから大笑いした。

いかに”普通”が他者から用意されたものであるか、それにあてはめると支配する側がどれだけ楽か、支配する人間の思考回路と根底とは…そういうものをレゴブロックで演出することで柔らかい表現になっている。
視点が変わって大人と子供の意識とのリンクだということがわかると、人間の成長と心理の表れがより一層面白く感じられた。
また、「マニュアルが参考になっている。ベースがあってこその想像力」というシーンはどの組織でも、どんなジャンル(仕事であれ芸術であれ)でももう一度見直されて良いものだと思った。

おしごと社長がわざわざ自分の体を大きくしたり、音楽を鳴らして「怖い/逆らってはいけない人」を演出するのはレゴブロックなのに動物的でとても面白かった。
雨宮はな

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