アメリカ海軍特殊部隊「ネイビー・シールズ」史上最多の死傷者を出したという「レッド・ウィング」作戦を描く。
マーク・ウォルバーグ、この人ほんとにタフガイ俳優の顔つきになってきた。元々、「ニューキッズ・オン・ザ・ブロック」よ。ズボンずり下げてカルバン・クラインのパンツ見せてた人だよ。『ブギー・ナイツ』の兄ちゃんだよ。成長したなぁ。
またこの人の眉間のしわが渋いんだよな。油断してるとかつての名脇役、岡本信人と見間違えるが。
ピーター・バーグ監督作。この人のは『キングダム』もそうだったがオープニングタイトルに力を入れてくる。
特殊部隊SEALsでの厳しい訓練模様のスライドを背景にタイトルクレジットが出てくる。あれ基礎水中破壊訓練 (BUD/S)っていうらしい。
4人VS200人とチラシかなんかにあったが、およそ1個中隊か。彼らの持つ装備の面から言えば決して不可能な数ではない。中盤以降は、もうずーっとタリバンから逃げるところ。延々と続く撤退戦。
衛星電話も通じないわ、崖から落ちて落ちて落ちまくって体中痛ええエよおおおおー、って見てるこっちも気が狂いそう。
なんといっても自分が戦場に放り込まれたかのようなこの緊張感の持続こそがこの映画の醍醐味といえる。
そんな命からがら体験もあって、最後に助けてもらったアフガン人親子に「サンキュー」と礼を言う所。ここで急にウルっときてしまった。
(あの子供、ナイフ少年。これがまた目がクリクリでかわいんだ。ナイフ持ってきてくれとお願いしているのにアヒル(がちょう?)を持ってくる所なんか劇場じゃつかの間の笑いも起きたのかな。でもその渡したナイフてグサグサ敵を刺してる姿を見て大丈夫だったかな、心配)
エンドロールのスライドでは犠牲になった米兵たちの実際の写真や動画を見せられ思わず背筋が伸びる。
原作にはかなりの誇張(ウソ)も見受けられるようだが、リアルな戦争なんて平和な日本にいる限り分かりようがない。せめてこうした映画なりドキュメンタリーなりを見て想像するしかない。
アメリカにおんぶにだっこに肩車の国ですもん。これ見て何か言えますかいな、もう。
ホンマ、スンマセン