回想シーンでご飯3杯いける

ファインディング・ドリーの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

ファインディング・ドリー(2016年製作の映画)
3.7
「ファインディング・ニモ」から13年後に公開された続編。前作にも出ていたナンヨウハギという雌の魚ドリーが主人公になっている。

このドリーは記憶障害を持っているのだが、何を隠そう前作をつい1年前に観たばかりの僕も、その設定を忘れていたという、、、、でも、それがちょうど良かったのかもしれない。皆さんのレビューを読んでいると、前作との世界観の違いや、極端にご都合主義っぽい展開で、賛否が分かれている模様。

しかし、僕は、続編でもあくまで1本の作品として楽しむスタンス。そして、映画、特にアニメにはリアリティより、現実離れしたストーリーを望むので、この「ファインディング・ドリー」の前作以上にぶっ飛んだ作風は大歓迎である。タコやラッコのディフォルメした描写等が連なってクライマックスに繋がっていく後半は特に楽しい。

そして、前作でも書いたけど、子供が楽しめる作風でありながら、大人の目線で観ると、障害を持つ子供を見守る親側の気持ちを描いた作品として泣けてしまうという、ピクサーらしい深さを感じる。