mitakosama

寄生獣のmitakosamaのレビュー・感想・評価

寄生獣(2014年製作の映画)
3.4
スカパーにて。劇場公開時にはスルーしてた。
思いのほか面白かった、という印象。
昨今、掃いて捨てる様なマンガ実写化映画に辟易するが、原作が映像化しやすい題材だったし、監督の山崎貴の作風にもマッチしたのが成功の要因だと思う。

謎の寄生生物が人間を乗っ取り、さらに人間を捕食するという事態。
主人公・泉新一も乗っ取られるが、脳が無事だったので右手の寄生生物ミギーと共存。他の寄生生物と戦う事になる。

考えたらこのフォーマットってデビルマンなんだよな。最近だとヴェノムなんかもそう。古典的フォーマットだとわかる。

しかしデビルマンと比較すると物足りない所もある。
元々気弱だった青年が寄生生物の力を得て性格も粗暴になり、ヒロインが心配する…というお約束も今作で受け継がれているが…
最初の“気弱な青年”感が弱かったんじゃないかなー。この辺の描写がもう少しあった方が後半もっと盛り上がったんじゃないかしら?

1作目はあくまで序章として、母親とのエピソードをクライマックスに持ってきてる。2部構成を前提としているので今作単体でのラストとしてはまぁ妥当かしら。

ミギーの声に阿部サダヲを起用したのは良いね。程よくイラっとする感じが合ってるよ(笑)
mitakosama

mitakosama