安堵霊タラコフスキー

花咲くころの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

花咲くころ(2013年製作の映画)
3.5
4年前にフィルメックスで上映した映画を今頃劇場公開するって凄いなとある意味驚嘆。

で、そのフィルメックスで見たときはリアリティある作風と環境に翻弄される少女二人を描いた展開がそこそこ良かったな思ったけど、今思えばそこまで映像面で印象に残った箇所がないから、作りとしては21世紀の映画にありがちのリアル志向の作品って程度だった。

でも冒頭の女子だけのパーティーや配給所のような場面を演出する能力は確かに優れていたと感じたし、テーマ的にも志の高いものはあったから、こういう重いテーマをリアルに描いた作品が好きなら大いに気に入ると思う。

しかし最近の自分はそういう作品がダルデンヌ兄弟のような一部の例外を除いて苦手な傾向にあるので、DVD化されたらまた見るかもしれないけどもう一度劇場に足を運ぶのは控えたい。