kazマックスグローバーレッド

愛の嵐のkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

愛の嵐(1973年製作の映画)
3.5
かつて収容所にいた女性ルチアを弄んだナチス親衛隊マックス。戦後は身分を隠しホテルのフロント係として働いていたが、そこへ人妻となったルチアがやって来る。ナチズムの狂気に弄ばれた男と女の官能憎愛劇。「忘れた過去が蘇り、亡霊が再び私を支配しようとしている」


裸にサスペンダーで踊るシャーロット・ランプリングのスチール写真が子供の頃からずっと頭に焼き付いていた。有名な作品なのでとりあえず鑑賞。


ルチアが嫌ってた男を何とかしてくれと頼まれたマックスに突然『サロメ』の話が頭に浮かんだ。サロメと言えば「愛の代償生首」
このエピソードを挟む事で2人の愛の異常性が見えてくる。旧ナチ組織はルチアを生かしてはおかない、同じナチ側だが彼女を匿うマックス。ストックホルム症候群やDV依存とはこう言うことだろうか。