ハンコ課長

パージのハンコ課長のレビュー・感想・評価

パージ(2013年製作の映画)
4.5
低予算だけどアイデアで面白くした映画!
まず舞台設定が面白い。1年のうち12時間だけ犯罪やりたい放題の日をもうけて、全米がヒャッハーになる。
そんな中で裕福な家庭の一軒家の敷地内に助けを求めた黒人が逃げ込んでくるところから物語は始まる。
あとは終始一軒家の中だけで映画は進んでいく。
家は鉄の壁で要塞化しているものの逆に逃げ場も無い。
ってこれ、まるでカーペンターの要塞警察じゃねって思ったら
監督が「アサルト13」の人だった。どれだけ包囲脱出モノが好きやねん!
つーかそもそも、この密室劇ならパージ法関係なく構成できない?って思ったけど
やっぱりあったほうがいいんだろな。
外から進入してくるやつらがまるでゾンビ映画のような描き方なのは
「ナイト・オブ・ザ・リングデッド」や「要塞警察」そのもの。
家の中は暗闇で身動き取りづらいし助けも呼べない状況。

そんななか中心になるのはごく普通の一家なので
セガールのアクション映画みたいにスマートに敵を倒したりできないし、
いとも簡単に捕まったりする。
逃げてきた黒人を外に引き渡せばその場を乗り切れると考えて
必死に家の中を探し回るが…

ごく普通の一家が頑張って悩んで生き残ろうとするが
意外な展開へとつながっていく。
とくに娘の恋人がいきなりヒャッハーで
最後のババァがとてもいい味を出していてサプライズも満点でした。
ハンコ課長

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