田中太郎

X-MEN:フューチャー&パストの田中太郎のレビュー・感想・評価

X-MEN:フューチャー&パスト(2014年製作の映画)
4.2
X-MEN久々見返したいなということで(デップー3への復習も兼ねて)鑑賞。

1から見返してようやくここまできた。いや、久々見たけどやっぱり名作。ブライアンシンガー名監督だよ。

史上最強の対ミュータントロボ、センチネルを殲滅するには"過去"に戻りミスティークを説得しなければいけない。
ローガンは全ミュータントを代表して過去に戻るのだが…

X-MENシリーズは個人的に大好きなシリーズだが、それと同時に可哀想なシリーズとも思っている。
色んな大人の事情に揉みに揉まれ、やりたかった事やMCUという巨大な壁に負けてしまった印象なのだ。

実際、フューチャー&パストに至るまでも何度か躓いている。
今作を担当しているブライアンシンガーが担当した1.2は素晴らしい映画だが
3で一気に質を下げられ

取り返すためにマシューヴォーンがX-MENの過去を描いた「ファーストジェネレーション」は素晴らしいオリジン作品だったが
ローガンのスピンオフ作品、「Samurai」で「は?」という展開に。

紆余曲折したが、今作では以前の作品全ての展開を上手い事組み込み、素晴らしい着地をしている。
ブライアンシンガーはほぼ製作に携わっている為、(していない作品もあるが)
X-MENという作品の理解度が半端じゃない。今作を見るとそれが異常なほど伝わる。

とにかくキャラクターの心情描写に力を入れており、中でもチャールズ、エリック、ミスティーク…3人の描き方がヒーロー映画とは思えないほど素晴らしく描いている。

前半のクイックシルバーが楽しくアクションするシーンはもちろん、全体的にアクションも良い。

しかしそれ以上にシリーズを1から見返した事による、この作品の脚本の素晴らしさ、濃密さに思わず感動してしまった。

スターウォーズに足りなかったものはこう言う事なんだと思う。けつを拭いてくれる素晴らしい才能が足りなかった。(ひどい)

何度見ても思わず唸らされる素晴らしいX-MEN作品。
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[この映画のBest俳優]
ジェームズマカヴォイ
[脚本面]☆☆☆☆
[ストーリー性]☆☆☆☆
[映像面]☆☆☆☆
[オススメ度]☆☆☆☆
田中太郎

田中太郎