田中太郎

X-MEN:アポカリプスの田中太郎のレビュー・感想・評価

X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)
3.7
歴史上初のミュータントであるアポカリプスが現代に甦り、地球を破滅・再生させようとする話

X-MEN見返そうシリーズ。
これまた久々に鑑賞。

X-MENにおいて最も信頼をおけるブライアンシンガー監督作品。
「ファーストジェネレーション」「フューチャー&パスト」に続いて、これまた素晴らしいヒューマンドラマ要素が詰まっている。

毎度言っている気がするが、マグニートーとプロフェッサーのキャラクター(そして俳優の演技)の描き方が素晴らしい。
特に今作ではマグニートーがダントツで良く、前半部分の感情的なシーンを見るだけでも(マイケルファスベンダーの素晴らしい演技も相まって)価値がある。

そして前作に引き続き、クイックシルバーが最高。屋敷のシーンはちょっと理解が追いつかないくらい良い。何度見ても良い。

お馴染みのキャラクター同士のやり取りや過去作を追っていた人なら得られる高揚感、ファンサービス部分は100点。本当に文句のつけようがない。

が、しかし。

圧倒的弱いのが敵キャラである。

ファーストジェネレーションやフューチャー&パストはプロフェッサーとマグニートーとの対立を中心に描かれていた映画であった為、敵キャラの弱さなんてものは眼中になかったが
今作ではその弱さが浮き彫りになりすぎて驚いた。アポカリプスの言動一つ一つが弱そうったりゃありゃしない。

結局こいつ、何がしたかったんだ。
1000回も転生してるとか言って毎回ノープランで強そうなやつ(我々からしたらなんでこいつ仲間にしたの?と思うくらい弱そう)を仲間にしてノープランで突っ走る。

実現したい目標も曖昧だ。世界を壊して新しい世界を作って…
で?何をしたいの?そこの説明がほぼないし汲み取れなかったので全くもって中身がない敵キャラだった。

羽生えてるやつもクソ雑魚だし学ばないしで、敵キャラなのに負けまくってるの見てイライラしてしまった

とにかくプロフェッサーやマグニートーを中心としたお馴染みキャラクターの描き方は100点。

それ以外は5点って感じだった。

嫌いか好きで言うと好きだけどネ
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[この映画のBest俳優]
マイケルファスベンダー
[脚本面]☆☆☆
[ストーリー性]☆☆
[映像面]☆☆☆
[オススメ度]☆☆☆
田中太郎

田中太郎