ノーラン監督最新作。
原爆の父、オッペンハイマーの苦悩を描いた作品であり、「ダンケルク」同様実話をもとにしている。
日本人としては終始居心地の悪い作品ではあるが、アカデミーが食い付く理由もわかる映画だった。とにかく俳優人の演技が素晴らしく、ノーランの映像への拘りもとてもよく反映されていた。
ただノーランはドラマを描くのが苦手なのか、肝心のオッペンハイマーの抱える苦悩や欲望をイマイチ理解できなかった。時系列をバラバラにするのは別に良いんだけどそれによってテンポが悪いと感じる瞬間もあった。
それとトリニティ実験で神秘的かつ壮大な映像表現をし、その後喜ぶ彼等を見た時、思わずゾッとした。
実験結果の先に待ち受ける恐ろしい結果を我々は知っているからこそ、オッペンハイマーの苦悩をもっと描いて欲しかった
ただまぁ映像といい音楽といい演技といい
とにかく映画館で見て良かったと思える作品であり
しばらく頭から離れない映画だった。後ラストシーン大好き。もう一回見たい。
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[この映画のBest俳優]
キリアン・マーフィ
[脚本面]☆☆☆
[映像面]☆☆☆☆
[ストーリー性]☆☆☆
[オススメ度]☆☆☆
