小波norisuke

闇金ウシジマくん Part2の小波norisukeのレビュー・感想・評価

闇金ウシジマくん Part2(2014年製作の映画)
4.0
「目を背けたくなるシーンもありますが、ちゃんと見て、心に傷をつけてください」「フィクションですが、アイアンマンとかよりもリアルなので」と舞台挨拶で、山田孝之さんがおっしゃった。

覚悟して臨んだけれど、暴力シーンがそれほど辛いというわけではなかった。しかし、人間の弱さとか、お金の威力とか、尊さが身に染みて、痛かった。アイアンマンは見たことがないので比べられないけれど、やはり闇金の方が絶対他人事と客観視しきれず、何かの弾みで自分も関わってしまうのではないかと、かなり身近に感じてしまう。

1円を笑う者は1円に泣く。真面目に働き、1円玉も5円玉も大切に使おうと思った。

原作未読、ドラマも前作も未見で、設定がよくわからない。知っている人の方が、もっと楽しめるのではなかろうか。ウシジマくんは何歳なのか?なぜ闇金やっているのか?なぜそんなに人生を語れるのか?情報屋さんとの関係はどうなっているのか?疑問がいっぱいだ。

「あんたたちの生きている意味がわからない。わたしもだけど」と風俗嬢に身を落とした18歳女子。「だけど、死ぬ意味もわからねえ」と闇金社長。生きる意味も死ぬ意味もわからないなら、腹をくくって生きていくしかねーだろ、ということか。

 
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