デニロ

万能鑑定士Q モナ・リザの瞳のデニロのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

映画観に行けずにやるせない日々を送りつつ、観ようかなと思い観ることのなかった作品をこの際主義に反するがVODのお世話になることとした。

先ずは綾瀬はるかシリーズで、彼女の出演作を数本観ているのだが本作が大掛かりで映画的な興奮を感じつつ観始める。不思議系の役柄で学校のお勉強をすることはできなかったが謎の能力を持っていてその能力で諸事万端鑑定をしてしまうのだ。彼女が、五感を使い強い感情に訴えて記憶する、という謎の能力を得たのは勤務先の古物商の店長の教え。その謎の店長をここでは登場させないというミステリアスな設定。

そして、次々と見事な鑑定をしていくのだが、ある日、その能力を見込んだルーヴル美術館亜細亜代理人村上弘明が、モナ・リザの来日に備え日本における臨時職員の募集に応募しないかと誘いかける。そしてパリへ。部屋の中に真贋混在する中の本物を探せ、という試験に受かったのは綾瀬はるかと、東京芸術大学非常勤講師兼国立民俗博物館研究員の初音映莉子のふたり。

ここから物語を無理やり動かすので意味不明のやり取りが始まる。パリのカフェで初音映莉子と出会うもその場で日本での特別合宿が紹介される。そこではフランス語で講義が行われるが、フランス語を話せない読めない綾瀬はるかは謎の能力を駆使して一夜漬けでフランス語を習得してしまう。

そんなこんなの面白い前置きの果て、徐々に、からだの線がエロい初音映莉子のエレクトラコンプレックスというのか情欲というのか、そんなおどろおどろしたものがストーリーに纏わりついてくる。綾瀬はるかのからだつきに似合わぬ幼児的な性もここではすっかり喰われてしまう。

ラスト。モナ・リザの行方を捜すサスペンスがもたもたとした切り返しで興を削いでしまうのです。

2014年製作公開。原作松岡圭祐 。脚本宇田学 。監督佐藤信介 。
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