みほみほ

オール・ユー・ニード・イズ・キルのみほみほのレビュー・感想・評価

3.6
👾🎮2024年39本目👾🎮(吹替)

どうせトム・クルーズ主演作でしょと構えてると、あまりにもかっこわるいトム・クルーズの物珍しさに笑ってしまう。トム・クルーズでこんなキャラクターってなかなか観れないので、個人的に好感度アップ。

安全装置の解除方法 誰か教えてあげて〜!!!!

タイムループものは数多くあるけど、ワンシーンに凝縮して何度も繰り返す毎日を一気に見せるパターンが多いイメージ。

本作は 勝つ為にどう動けばいいのか どうしたら死なずに先に進めるのかをしつこいくらいに念入りに見せてくれるし、細かく描かれていない時間の積み重ねも存在するので、終盤に辿り着くまでの苦労の感じさせ方がとても巧妙でたっぷりとした見応えがある。

自分がゲームをしている時のように、着実に経験値を積み上げていってる時の達成感と 負けた時の悔しさをリアルに味わえるタイプの映画で評判が良いのも分かる。何度死んでも始まる 立ち上がる そして無理な時は潔く死ぬってのが最高。

タイムループを繰り返し、弱々しく情けなかった男が本物の戦士になるまでの過程は超絶見もの。隊員に冷やかされる新人から、あいつ何者だ?!と噂されるまでの豹変っぷりは痛快でした。

前半がとても面白かったんですが、後半のVFXを使った激しい戦闘シーンがグチャグチャし過ぎて、何が起こったのか認識しにくかったり、敵のウネウネが何が何だか分からなかったりと無性にウトウトしてしまったので、後半は気持ちが失速してしまった。

ラストは一瞬 なんで?!と困惑したけど、最初に説明してたタイムループのメカニズムに重ねるとそりゃそうかと納得出来るので、なるほどな〜よくいい具合に収めたなと安堵の微笑み。

毎日理解されるまで疲れそうだけど、本作では謎の理解者がいくつかいたので話が早くて、無駄な取り越し苦労がなく快適なのも良かった。

序盤のトム・クルーズを味わうだけでも観る価値があると思う。原作が日本の方だけど、いきなりトム・クルーズで映画化されるとは思わなかっただろうな。

エミリー・ブラントとクリーチャーが合わさると、どうしても「クワイエット・プレイス」と重なってしまうが こっちを先に観てる人は、本作の既視感感じただろうな〜

吹替に西凛太朗がいるとPBの影響でテンション上がってしまう人なので、見つけた瞬間ニヤニヤ。滑舌悪いけど、なんか声のテンポと乗りが好きな声優さん。
みほみほ

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